桂川~木津川河川敷をたどり、京都から奈良に至るコース。「木津川サイクリングロード」はクルマを気にせず存分にペダルを踏める道として京都のロードバイク乗りには人気で、特に好天の週末には多くのサイクリストと出会える。脇に目をやれば河川敷には「浜茶」の栽培茶園、右手には飯岡の茶畑も。なお八幡の御幸橋畔から淀川沿いの自転車道が大阪まで伸び、つまり自転車道で京阪奈3都市が結ばれているのもうれしい。
お茶のふるさと「山城」は、13世紀に栄西禅師が宋から伝えた茶の栽培法を、明恵上人が宇治にもたらして以来、約800年にわたって製茶技術の工夫と品質の向上・生産の拡大によって日本の茶文化を支えてきました。そして、独特で美しい茶畑、茶問屋、茶まつりなどの代表例が優良な状態で揃って残っている日本で唯一の場所です。この一連の物語(ストーリー)が日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」~京都・山城~として認定されました。
マップ詳細へ※オンラインの地図上でサイクリングルートが閲覧できるウェブサイト「ルートラボ」が2020年3月末でサービス終了したため、「bikemap」に変更したことで、bikemap内の距離や高低差に誤差が生じている場合がありますが、ご理解ご了承の程、よろしくお願いします。
正式名は「上津屋橋」。全長356.5m、日本最長級の木造橋。川の水かさが増すと橋板が浮き上がって流れることから「流れ橋」と呼ばれる。テレビや映画の撮影にしばしば利用される。2016年3月下旬、改修を終えて再開通。
木津川左岸、円錐台状の丘陵の周囲に水田、裾野に覆下茶畑と竹林、上部に玉露を生産する茶農家の集落がある。丘陵には4~6世紀の、古代豪族の古墳が点在。京都府景観資産。木津川サイクリングロードから近いので、サイクリストならちょっと寄り道も良い。
輸出品として茶の需要が高まった明治時代には、木津川の上狛浜に近いこの地区は山城各地からの茶の集散地となり、茶は木津川~淀川で運ばれ、神戸港から海外へ出荷された。
最盛期には120軒の茶問屋が軒を連ねたこの街は、現在も国道24号から木津川まで30~40軒の茶問屋が集まる。