古くから日本海側の玄関口として様々な文化が往来し、鯖街道を通じて都とのつながりが深かった若狭には、貴重な神社仏閣が数多く残る。若狭街道と針畑越えの分岐に位置する遠敷地域には、かつては若狭の国府が置かれ、今も若狭一の宮である「若 狭彦神社」と「若狭姫神社」が鎮座する。そんな遠敷周辺に点在する寺社をめぐるコースだ。JR 東小浜駅を起点とする約 15km のコースでは、街道風情を色濃く残す遠敷の町並みや、四季に彩られた寺社、里山が出迎えてくれるだろう。
~海と都をつなぐ食と文化の道~
マップ詳細へ※オンラインの地図上でサイクリングルートが閲覧できるウェブサイト「ルートラボ」が2020年3月末でサービス終了したため、「bikemap」に変更したことで、bikemap内の距離や高低差に誤差が生じている場合がありますが、ご理解ご了承の程、よろしくお願いします。
明通寺からほど近い小浜市松永。寺での瞑想や写経体験など、五感の先を開くマインドフルネスな体験エリアとなっている。松永唯一の宿「藤屋」では、里山のゆったりとした時間が包んでくれるだろう。
小浜市は、貴重な仏像を納める寺院が数多くあり、「海のある奈良Jと呼ばれています。坂上田村麻呂公創建の明通寺の三重塔は、日本海側随一の塔で、本堂とともに国宝に指定されています。
美しい白砂敷きの山水庭園と紅葉が人気の寺院。茅葺きの書院から眺める国指定名勝の庭園は、5月~6月頃のツツジ、11月中旬には大山モミジが彩る。高台の本堂から見る庭園もさらに素晴らしい。
若狭と奈良が古来より深い繋がりがあったことを物語る寺。奈良・東大寺二月堂のお水取りは有名だが、その香水は神宮寺の神事「お水送り」にて、遠敷川(鵜の瀬)で流され、10日間の後に東大寺の「若狭井」に届くと伝わる。
若狭街道と針畑越えの分岐となっている遠敷。かつては国府が置かれ、国分寺や若狭一の宮が鎮座する若狭の政治・経済の中心だった場所。今も江戸末期から明治にかけて建てられた重厚な建物が並び、街道情緒が色濃く残る。
街道沿いの築200年の古民家を改修して作られた、地域交流やまちづくり拠点施設。街道散策の休憩処の他、地域のガイドやイベントも行われている。