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【神奈川県】彼岸花の里と大山阿夫利神社をめぐる自転車38km+歩きのコースを紹介

9月中旬から下旬に見頃を迎える彼岸花を観賞し、ケーブルカーに乗って大山阿夫利神社でお参りをするコースです。歩く時間が少し長いので、歩きやすい靴で行くのをオススメします。

「本厚木駅」からスタート

小田急電鉄小田原線の本厚木駅は、駅ビルのミロードと直結した大きな駅です。
駅を出るとしばらく繁華街を走るので車に注意しましょう。

少し走ると玉川沿いの道に入ります。川沿いの道は、さほど車も走らないので快適です。
途中の「赤坂橋」に可愛らしい厚木市のゆるキャラ「あゆコロちゃん」の石像を発見。
厚木の名産「アユ」と「厚木ホルモン」がモチーフのキャラクターだそうです、可愛くてなごみます。

駅前の賑わいが嘘のような里山風景が広がる玉川沿いをグングン進み、七沢森林公園方面へ右折します。県道64号は観光の車が増えるので注意します。
セブンイレブンを過ぎた所に「七沢温泉郷」の看板があります。そこから温泉郷に入り温泉街の風情を楽しみつつ奥に進んで行きます。

都内から近い秘湯の七沢温泉

七沢温泉は江戸時代には開湯し、次々と旅館が開設された温泉郷です。
現在では6軒の旅館があり日帰り入浴も受け付けているので、都内から登山ついでやドライブがてら訪れる人も多いようです。車で走りに来た場合は、帰りにここで温泉に入って汗を流すのも良いでしょう。

鳥好きが訪れる観音寺

七沢温泉を抜けると観音寺へ向かう細い坂道が出てきます。
七沢城主・上杉定正の愛馬を供養したと伝えられ、動物供養の寺として有名です。

境内には放し飼いにされたニワトリや烏骨鶏がウロウロしていて驚きます。
鳥をモチーフにした御朱印鳥(御朱印帳)やペットのお守りなどが豊富に揃っていて、色々と欲しくなってしまいます。

林道薬師線を走る

お寺を出ると林道薬師線に入ります。
神奈川県の林道は基本的に自動二輪&自転車の通行は禁止とされていますが、この林道薬師線は厚木市が推奨するサイクリングコースになっているので通行可能です!
林道を通行する際は、道路情報を各自でチェックしてから行くようにしてください。

亀石と七沢展望台

林道薬師線に入ってすぐに「亀石」の看板が出てきます。日向薬師ハイキングコースの入口から林を見上げると大きな岩があるのが見えるので、そこまで少し歩くと良いでしょう。

高さ約4m、幅約10mある大きな岩がなぜここに?と不思議に感じます。

亀石の近くに「七沢展望台」もあります。
展望台に上ると景色が開け厚木と伊勢原の街が一望できて、なかなかの見晴らしですよ。

斜度はさほどキツくなくて快適な林道です。
途中、木々の隙間から開ける景色を楽しみながら走ります。

日向薬師宝城坊に寄り道

林道のピークから少し下ると日向薬師宝城坊の駐車場に出ました。
自転車を駐車場の脇に止めて本堂へ向かいます。
知らずに来たけど、圧巻の本堂です。やけに本堂の茅葺き屋根が綺麗だな…と思ったら、2010年から約7年かけて約270年ぶりに「平成の大修理」として、茅葺きを新しくしたらしいです。

日本三大薬師の一つで、寺の起源は奈良時代。
鎌倉時代には源頼朝・北条政子も参詣したとか。歴史を感じますね。

浄発願寺と彼岸花の里

林道を下りきると丁字路に出ます。その目の前が「彼岸花の里」エリアになります。
さっそく彼岸花の花が咲いている里山の散策をしたいところですが、まずは右折して浄発願寺に向かいましょう。

川沿いの道を少し上ると、三重塔が目の前に現れ驚きます。
江戸時代には山全体を寺領とするほど繁栄していた浄発願寺ですが、明治以降に衰退してしまったらしいです。

昭和13年の台風で土砂崩れが起き、約1キロ手前の現在の場所に移転したとか。旧所在地は「奥の院」と呼ばれ、山門や本堂があった場所などに案内看板が設置されているので興味がある人はそちらまで足を運んでみるのも良いかもしれません。

三重の塔は平成12年に出来たらしいので、意外と新しい。それでも近くで見上げると複雑な寺院建築の美しさを感じられます。

彼岸花の里を散策

来た道を戻り「彼岸花の里」へ戻ります。
彼岸花が咲く日向地区は「かながわの花の名所100選」の一つで、毎年秋の里山の景色を楽しませてくれます。

自転車を脇に止めて散策路を歩いてみましょう。
田んぼの畦道を歩くようにルートが決められています。稲藁干しと彼岸花が咲く景色が昔ながらの里山風景を感じられます。

自転車で日向地区を走っていても、普通に道端や生垣などにも彼岸花が咲いていますよ。

大山阿夫利神社への道

日向地区から県道を繋いで走り大山阿夫利神社の大山街道旧道に入って行きます。
道路脇に無人販売の店がいくつかあり、野菜や季節の栗を売っていました。つやつやした大きな栗が美味しそうだったので1袋購入してランドナーのフロントバッグに入れました。1袋100円で地元の食材を買えるのは安いですね〜。

大きな三の大鳥居(銅製)をくぐると、宿坊が増えてきて神社に近づいてきているのを感じます。鳥居の向こうには大山が見えます。

大山豆腐のお店でランチ

写真を見ても店の前の坂が急なのがよく解ります。

神社に続く坂が急な県道611号の途中には、名物の大山豆腐の店が並んでいます。
どこでお昼を食べようか悩んでいると、老舗旅館の風情を感じられる「夢心亭」が気になって入店しました。1階が食事処、2階は大山現代美術館になっていてモダンな空間です。

ランチメニューから「大山つけめんセット」「ゆば丼セット」を注文しました。
豆腐料理屋でつけめん?と驚きましたが、軍鶏チャーシューと湯葉が絶品でした。
人気の大山湯葉と阿夫利軍鶏を卵でとじたゆば丼も優しい味で美味しかったです。

ケーブルカーで大山詣り

参道入口手前の県道611号は直線的な急坂です。本当に急でキツいです。私はヨロヨロしながらなんとか上りきりましたよ。
上りきった場所に伊勢原市消防団倉庫があり、シャッターに神社参道の土産物で有名な「大山こま」が描かれています。

伊勢原市市営駐車場の脇に自転車を置かせていただき、徒歩で参道に向かいます。

昭和な雰囲気漂うこま参道

さあ次は大山ケーブルカーに乗って神社に行くだけだ!と思っていると、乗り場までの道が思っていた以上に長かった。階段を登って約15分です。階段の側面にはご丁寧に「こま参道は362段」のプレートが貼られています。

そんな長い参道の途中には、昔ながらのお土産屋の風景が続きます。
疲れてつい寄り道してしまいたくなります。

いよいよ大山阿夫利神社へ

やっとケーブルカー乗り場に到着しました。ここから途中の大山寺駅に停車して約6分で阿夫利神社に到着します。
ここまでの道が長かった。

標高700m地点に大山阿夫利神社下社があり、山頂には本社があります。ケーブルカーでは下社に参拝できます。本社に行くにはキチンとした登山の装備が必要です。
緩やかな石階段を下ると広場に出ます。

広場の奥にはSNSで話題になった「茶屋処さくらや」という店があります。
ラーメンのノボリを横にかけているのが「ルーメソ」と見えるだけなのにSNSでバズって一躍有名になりました。私も一度見てみたいと思っていたので実際に見るとテンション上がります。
お店では「ルーメソキーホルダー」などグッズまで販売していて面白かったですよ。

大山阿夫利神社下社に参拝

最後の階段を上ると、いよいよ大山阿夫利神社下社拝殿が見えてきました。
江戸時代に流行した「大山詣り」では年間20万人もの参拝者が訪れたとか。今のように車や電車、ましてやケーブルカーも無い時代によくそんなに大勢訪れたものです。

疲れも吹っ飛ぶ下社の眺望

下社の鳥居からの景色は絶景で、晴れていれば江の島・三浦半島・相模湾が見渡せます。
正直たくさん歩いてヘトヘトでしたが、この景色をみて元気になりました。

自転車も心配ですし、そろそろ下山します。もちろん戻りも約15分歩きます…。

田園風景の中を走って本厚木駅へ

来る時にキツかった県道611号を下ります。かなりの急坂なのでスピードの出し過ぎに気を付けてください。
しばらく来た道を走り、途中から県道64号に入ります。右手に開けた田んぼが広がっていますが、ここは実蒔原(さねまきばら)の古戦場跡らしいです。こんな場所で合戦があったとは信じられませんが、ちゃんと説明看板もありました。
ポツンと佇む上堤水車小屋が良い雰囲気を出しています。

行きに通った玉川沿いを走り、繁華街を抜けて本厚木駅でゴールです。

コース紹介

▼夢心亭
http://www.oyamatofu.mushintei.com/

▼神奈川県立七沢森林公園
http://www.kanagawa-park.or.jp/nanasawa/

▼大山阿夫利神社
http://www.afuri.or.jp/

▼大山ケーブルカー
https://www.ooyama-cable.co.jp/

アクセス
電車:「新宿駅」から小田急線特急で「本厚木駅」下車
車:「東京インター」から東名高速道路で「厚木インター」まで約30分。圏央道「圏央厚木インター」から約15分

まとめ

秋を感じる花の彼岸花を楽しむルートを紹介しました。
見頃は9月中旬〜下旬あたりになりますので、開花情報を調べてから出かけるのをオススメします。畦道を歩いたり、参道を歩いたりするので歩きやすい靴の方が良いと思います。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

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