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青森県の自転車観光プラン|海の幸を味わうグルメライドから八甲田山ヒルクライムまで

青森県の自転車観光プラン|海の幸を味わうグルメライドから八甲田山ヒルクライムまで

青森県には「八戸港」を筆頭に、美しい海岸沿いを走れるエリアが沢山あります。

また、東日本で唯一天守閣が現存する「弘前城」や文豪・太宰治の生家でもある「斜陽館」などの歴史・文化スポットに、「八甲田山」や「十和田湖」などの大自然と、見どころが満載。

そんな本州最北端の地・青森県を自転車で旅してみませんか?

今回は、青森県の自転車観光プランを紹介します。5つのモデルコースを参考に、あなただけのオリジナルプランを組んでください。

青森県の自転車観光プラン特集をご紹介!

海と魚のワンダーランド|八戸海浜プラン

コース概要 八戸駅~八食センター~水産科学館マリエント~種差海岸~大久喜駅
総距離(Googleマップ測定) 約25km
獲得標高(Googleマップ測定) 約95m
難易度 初心者向け

港町の八戸を舞台に海の自然を味わい、学び、楽しむプランです。

八戸駅を出発後、地元の食材が並ぶ「八食センター(はっしょくせんたー)」を訪れます。

新鮮な海の幸を味わったら、三陸海岸沿いにある「水産科学館マリエント」へ。大きな水槽を通して、魚たちの魅力を存分に知ることができます。

水産科学館から「種差海岸(たねさしかいがん)」までの道路は、「うみねこライン」と呼ばれるツーリングスポットです。海を飛び交うウミネコの群れと戯れながら、美しい海岸線を走り抜けてください。

なお、八戸駅周辺のレンタサイクル情報は以下をご覧ください。

八食センター(はっしょくせんたー)

八戸市の北にある「八食センター」は、創業から40年以上の歴史を持つ一大市場。全長170mの通路に、60ほどの鮮魚・青果専門店が並んでいます。

また、市場には飲食店が数多くあり、「八戸せんべい汁」などのご当地グルメを提供。一角にある「七輪村」というスペースでは、買ったばかりの魚介類やお肉を七輪で焼いて食べられます。


水産科学館マリエント

八戸は全国屈指の水産都市。そんな八戸から水産の魅力を伝えていこうと、様々な展示を行っている観光文化施設が「水産科学館マリエント」です。

大水槽でヒラメやスズキなど八戸近海に生息する魚が泳いでいるのを見られるほか、映像を通してウミネコの生態系を学ぶこともできます。

ダイバーによる餌付け見学やデンキウナギの実験などの体験コーナーも充実しており、大人も子どもも楽しめること間違いありません。


種差海岸(たねさしかいがん)

太平洋に面する種差海岸は、三陸復興国立公園の一部として国の名勝に指定されています(参考:文化庁|国指定文化財等データベース)。

ごつごつとした岩肌が続く種差海岸ですが、中央部の「種差天然芝生地」には一転して緑が広がっており、そのコントラストを楽しめます。

近くにはインフォメーションセンターも置かれており、旅の小休止にぴったり。潮風に吹かれながら、海と大地が織りなす美しい景色を楽しんでください。


太宰治ゆかりの地を走る|津軽文学プラン

コース概要 横磯駅~太宰の宿 ふかうら文学館~千畳敷海岸~太宰治記念館~芦野公園駅
総距離(Googleマップ測定) 約50km
獲得標高(Googleマップ測定) 約322m
難易度 初心者~中級者向け

『人間失格』『斜陽』などの作品で知られる小説家・太宰治は、1909年に青森県西部にある五所川原市で生まれました。生と滅びをテーマにした太宰文学の足跡を辿ってみましょう。

深浦町にある「太宰の宿 ふかうら文学館」は、かつて旅館として栄えた場所。太宰の宿泊した部屋が当時の雰囲気そのままに再現されています。

日本海に臨む「千畳敷海岸(せんじょうじきかいがん)」は、小説『津軽』の中で描かれた地です。浜辺には太宰の功績を讃える記念碑が建てられており、ちょっとした名所となっています。

太宰の生家にあたる「太宰記念館『斜陽館』」では、直筆の原稿やゆかりの品を展示。木造2階建ての豪邸には、少年時代を過ごした太宰の記憶が詰まっています。

なお、深浦町のレンタサイクル情報は以下が参考になります。

太宰の宿 ふかうら文学館

「太宰の宿 ふかうら文学館」は、深浦町にある文化施設です。太宰治の小説『津軽』にも登場した旧秋田屋旅館を改装したもので、太宰をはじめ郷土作家の資料が展示されています。

館内に入るのであれば、「太宰宿泊の間」は必見です。実際に本人が泊まったとされる部屋で、『津軽』の初版本やプライベートな書簡が所蔵されています。

千畳敷海岸(せんじょうじきかいがん)

「千畳敷海岸」は、深浦町にある観光地です。環境庁(現在の環境省)による「日本の水浴場55選(1998年)」にも選ばれた遊泳スポットで、地震によって出来た岩棚が特徴です(参考:環境省|報道発表資料)。

この千畳敷を太宰治は『津軽』のなかで「あたかもお酒をなみなみと注いだ大盃みたいな形」と表現。海岸には石碑が建てられており、作中の一節を読むことができます。

太宰治記念館「斜陽館」

「太宰治記念館『斜陽館』」は、五所川原市が運営する文化施設です。1907(明治40)年に建てられた太宰の生家を改装し、現在の記念館となりました。

約680坪・木造2階の大豪邸で、それ自体が歴史的価値を持っている建物です。太宰は少年時代をこの家で過ごしており、当時の思い出を自著の中で繰り返し語っています。

館内では直筆原稿や執筆用具などを目にできるほか、ビデオ作品の鑑賞も可能です。幼くして芽生えた文学への情熱を、貴重な資料を通して垣間見られるでしょう。


城下町の歴史と伝統を学ぶ|弘前市(ひろさきし)周遊プラン

コース概要 弘前駅~弘前城~弘前れんが倉庫美術館~瑞楽園
総距離(Googleマップ測定) 約20km
獲得標高(Googleマップ測定) 約135m
難易度 初心者向け

JR弘前駅をスタートしたら、まずは国の史跡「弘前城(ひろさきじょう)」を訪れましょう。江戸時代に弘前藩を治めた大名・津軽氏の居城として、藩の中心地となっていた場所です。県西部にある弘前市(ひろさきし)を自転車でめぐり、人気の観光スポットを見て楽しむプランです。

市街にある「弘前れんが倉庫美術館」は、2020年にオープンを迎えたばかりの施設。レンガ倉庫を改修した古風な建物に、国内外の現代アートが多数所蔵されています。

最後の目的地は、枯山水の日本庭園「瑞楽園(ずいらくえん)」です。大胆な石組みが特徴の枯池を眺めながら、ひっそりと静かな時間を過ごせます。

なお、弘前駅周辺のレンタサイクル情報は以下をご覧ください。

弘前城(ひろさきじょう)

「弘前城」は、戦国大名・津軽為信(大浦為信)とその息子・信枚の手によって、1611(慶長16)年に完成した城です。

江戸幕府における津軽氏の居城として、約260年間にわたり藩庁が置かれていました。

明治に入り、弘前城は藩政における役目を終えます。その城跡は「弘前公園」として開放され、現在まで市民憩いの場として愛されてきました。

東北地方で天守閣をとどめる城跡は弘前だけ。廃城令や第二次世界大戦を乗り越えてきた、正真正銘の古城です。


弘前れんが倉庫美術館

「弘前れんが倉庫美術館」は、2020年7月にオープンしたばかりの美術館です。明治・大正時代に建てられたシードル工場「吉野町煉瓦倉庫」を改修して作られました。

「記憶の継承」をコンセプトに掲げた同館は、古いレンガ造りを活かした空間設計が魅力。国内外の現代アートを中心に、人々の感性を刺激する展覧会が常時開催されています。


瑞楽園(ずいらくえん)

「瑞楽園」は、弘前駅から約10kmの場所にある日本庭園です。

もともとは藩政時代から続く豪農・對馬家の書院庭園で、増改庭を経たのち1936(昭和11)年に現在の形となりました。

津軽地方に伝わる「大石武学流」が採用された庭園で、大きな飛び石と小高い築山を特徴としています。入園料は無料で、枯山水の「わび・さび」を感じるにはぴったりの場所です。


青森の天空を駆ける|八甲田山ヒルクライムプラン

コース概要 青森駅~八甲田山~酢ヶ湯温泉~城ヶ倉大橋~青森駅
総距離(Googleマップ測定) 約79km
獲得標高(Googleマップ測定) 約1700m
難易度 中級者~上級者向け

青森駅を出発し、「八甲田山(はっこうださん)」のふもとを一周するプランです。八甲田山は大岳(標高1,585m)を主峰とした山々の総称で、登山家・深田久弥が選定した日本百名山のひとつにも数えられています(参考:深田久弥『日本百名山』新潮社、1978年)。

ハードなコースなので、道中は西麓にある「酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)」で足を休めましょう。総ヒバ造りの大浴場で日帰り入浴が楽しめます。

とことん絶景を楽しむなら、「城ヶ倉大橋(じょうがくらおおはし)」に立ち寄ってみるのもおすすめです。

城ヶ倉渓流にまたがる高さ122mのアーチ橋で、紅葉シーズンには見渡す限りの木々が色づきます。

なお、青森駅周辺のレンタサイクル情報は以下をご覧ください。

八甲田山(はっこうださん)

小説や映画の舞台でも知られる「八甲田山」は、大岳(おおだけ)、高田大岳(たかだおおだけ)、井戸岳(いどだけ)、赤倉岳(あかくらだけ)といった山々の総称です。

どの山々も四方になだらかな裾を広げており、いたるところで美しい渓流や滝を目にできます。

また、火山群であることから温泉も多く、後述する「酸ヶ湯温泉」をはじめ各地で名湯に浸かることが可能です。

酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)

「酸ヶ湯温泉」は、八甲田山の西麓にある温泉旅館です。国道沿いに位置しているためアクセスは抜群で、観光客のほか登山客も多く立ち寄ります。

酸ヶ湯温泉の名物といえば、総ヒバ造りの混浴大浴場「ヒバ千人風呂」です。約160畳もの空間に4つの浴槽が置かれている光景は圧巻。日帰り入浴は大人1,000円と、手頃な料金で利用できます。

男女別の小浴場「玉の湯」もあるので、混浴に抵抗のある方はこちらを利用してもいいかもしれません。


城ヶ倉大橋(じょうがくらおおはし)

「城ヶ倉大橋」は、八甲田山の南西・城ヶ倉渓流にまたがるアーチ橋です。

谷底までの高さは122m。橋長は360mあり、上路式アーチ橋(アーチの上に路面がある橋)としては日本一の長さを誇ります。

絶景スポットとして知られる城ヶ倉大橋ですが、紅葉シーズンには360°が赤や黄色の樹木で覆われ、また違った魅力が味わえます。タイミングが合えばぜひ足をお運びください。

渓流を抜けていざ神秘の湖へ|十和田湖(とわだこ)プラン

コース概要 新青森駅~奥入瀬渓流~十和田湖発荷峠展望台~新青森駅
総距離(Googleマップ測定) 約131km
獲得標高(Googleマップ測定) 約1745m
難易度 中級者~上級者向け

十和田市にある幻想的な湖「十和田湖(とわだこ)」をめぐるプランです。コンビニや駅が少ない区間を走るため、補給食とボトルは多めに準備を。ロングライドの経験を積んでから挑みましょう。

新青森駅から「奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)」をたどり、十和田湖のほとりにある「発荷峠展望台(はっかとうげてんぼうだい)」へと向かいます。

十和田湖は、約2000年前の火山活動で生まれたカルデラ湖(火山活動により形成された湖)です。湖の全周は約46kmで、深さは最深部で約327mにも達します。

渓流沿いは車道が整備されているので、自転車でも無理なく訪れることが可能です。湖の周辺にはロッジやホテルがあるので、一泊旅行の計画を立てるのもいいでしょう。

なお、新青森駅周辺のレンタサイクル情報は以下をご覧ください。

奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)

「奥入瀬渓流」は、十和田湖の東岸から約14kmにわたり続く渓流です。断崖には軽石や火山灰が堆積しており、火山地帯ならではの変化に富んだ地形を作り出しています。

奥入瀬には多くのビュースポットがありますが、最もよく知られているのは「阿修羅の流れ」です。木々のあいだを文字通り激しく水が流れており、荒々しくも壮大な景観を見ることができます。

初夏には新緑が芽生え、秋には紅葉が色づくなど、四季折々の変化も楽しめる名所です。

十和田湖(とわだこ)

「十和田湖」は秋田県との県境に位置するカルデラ湖です。「カルデラ」とは、火山活動によって形成されたくぼ地のこと。長い年月をかけて雨水が貯まり、現在のような湖となりました。

十和田湖の周辺には食事処や物産店、宿泊施設などが集まっており、ダイナミックな大自然の中でさまざまな楽しみ方ができます。

さらに、湖上では遊覧船が運行しているほか、カヌーの体験ツアーも開かれています。鏡のような湖面を間近で眺めれば、いっそう十和田に心を奪われることでしょう。

発荷峠展望台(はっかとうげてんぼうだい)

「発荷峠展望台」は、十和田湖の南岸にある展望台です。

湖の周辺には展望台がいくつも設置されていますが、ここ発荷峠展望台は特に人気のスポット。十和田湖を一望できるほか、バックにはカルデラを囲む外輪山や八甲田連峰が望めます。

眼下の御倉半島に見えるのは「御蔵山」と呼ばれる溶岩ドーム(溶岩が隆起して作られた地形)。変化に富んだ地形を前に、大自然の神秘を肌で感じられるでしょう。

見る・食べる・楽しむ!青森県で素敵な自転車旅を

今回は青森県の自転車観光プランを紹介しました。

絶景が見られる展望台に、獲れたての水産物。さらにはオープンしたての美術館と、青森県の魅力は語りつくせません。

ここで紹介した以外にも多くの観光名所があるので、観光サイトを参考に旅の計画を立ててみましょう。

なお、当メディア・TABIRIN(たびりん)では青森県以外にも各地の自転車旅プランをご紹介しています。

気になるエリアがあれば、ぜひ他の記事もお読みください。




※本記事は以下のサイトを参考にしています。
青森県観光情報サイトーアプティネットー
十和田湖国立公園協会

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