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愛知県の自転車観光プラン|城下町・離島アート・絶景などを楽しむ5つのモデルコース

本州中央に位置する愛知県には、文化と自然の魅力が一杯に詰まっています。

古くは徳川家康をはじめとする数多くの戦国武将が生まれた地。

江戸時代には酢や醤油などの醸造文化が大きく発展しました。

東部の三河地方には伊良湖岬(いらごみさき)や乳岩峡(ちいわきょう)などの絶景が広がっているほか、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」に象徴されるように、アートへの関心が高い県でもあります。

今回は、そんな愛知県のサイクリングプランを紹介します。

5つのモデルコースを参考に、素敵な自転車旅を計画してください。

愛知県自転車観光プラン特集

①レンタサイクルで大都市を巡る|名古屋ポタリングプラン

コース概要 名古屋駅~名古屋城~愛・地球博記念公園~熱田神宮~名古屋駅
総距離(Googleマップ測定) 約50km
獲得標高(Googleマップ測定) 約322m
難易度 初心者向け

大都市・名古屋を中心に、3つの定番観光スポットをめぐるプランです。

まずは、金の鯱(しゃちほこ)で知られる名古屋城を見学しましょう。

城下にあるグルメ施設「金シャチ横丁」では、美味しい名古屋飯が味わえます。

市外へと出て向かうのは、長久手(ながくて)市にある「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」です。

広大な敷地内にはサイクリングコースが敷設されており、伸び伸びとした気分でサイクリングを楽しめます。

ふたたび名古屋市へと戻ってきたら、熱田神宮(あつたじんぐう)に参拝しましょう。

1900年以上の歴史を持つ神社で、三種の神器のひとつ、草薙神剣(くさなぎのつるぎ)が祀られています。

なお、名古屋市のレンタサイクル情報は以下をご覧ください。

名古屋城

名古屋城は1609(慶長14)年、江戸幕府初代将軍・徳川家康によって築かれました。

五層の天守閣を飾る金の鯱(しゃちほこ)は、徳川家の支配力を示すために作られたものです。

実は、現在ある金の鯱は2代目。初代の鯱と天守閣は、残念ながら太平洋戦争の最中に焼失してしまいました。

終戦後、人々からの熱い声と寄付金を受け、名古屋城の復元計画が持ち上がります。

工事は1959(昭和34)年に終わり、天守閣はふたたび名古屋のシンボルとなりました。

なお、名古屋城のすぐ近くには「金シャチ横丁」と呼ばれる飲食街があります。

味噌カツやひつまぶしなどの名古屋のグルメが堪能できるので、お腹が空いたら立ち寄ってみてください。

※2021年7月現在、天守閣は耐震工事のため閉館となっています。天守閣以外の敷地は通常通り見学可能です。

愛・地球博記念公園(モリコロパーク)

愛・地球博記念公園(通称:モリコロパーク)は、東京ドーム約40個分の敷地を持つ愛知県最大の公園です。

もともとは2005年に開催された日本国際博覧会「愛知万博」の会場だった場所で、園内では今でも万博関連の展示を目にすることができます。

目玉は全長5.1kmのサイクリングコース。

車が入れない上に一方通行となっているため、大人も子どもも安全に走行できます。

熱田神宮(あつたじんぐう)

「熱田神宮」の発祥は、西暦113(景行天皇43)年にまで遡ります。

史書によると、日本武尊(やまとたけるのみこと)の死後、彼が持っていた草薙神剣(くさなぎのつるぎ)は、ここ名古屋の地に留め置かれました。

この草薙神剣を祀った神社が熱田神宮です。

ちなみに、同社のご祭神にあたる熱田大神(あつたのおおかみ)は、天地開闢(てんちかいびゃく)神話に登場する天照大神(あまてらすおおみかみ)を指すとされています。

境内には清らかな空気が流れており、旅を締めくくるにはぴったりの場所です。

②離島でアートの極致に触れる|佐久島(さくしま)周遊プラン

コース概要 (一色港)~佐久島西港~おひるねハウス~イーストハウス~秘密基地アポロ~佐久島西港
総距離(Googleマップ測定) 約10km
獲得標高(Googleマップ測定) 約18m
難易度 初心者向け

「アートの島」として知られる佐久島(さくしま)を自転車で観光するプランです。

佐久島へのアクセスには、西尾市の一色港から出ている高速船を利用します。

別途料金を支払えば自転車をそのまま船に持ち込めるほか、島内にはレンタサイクルもあるので移動には困りません。

佐久島を一周するのにかかる時間はおよそ2時間(参考:佐久島公式サイト|Q & A 佐久島のそこが知りたい!)。

島内には真四角の黒い箱「おひるねハウス」など、自然と一体になれるアート作品が点在してます。

食事処ではアサリやタコなど新鮮な海の幸が味わえ、目もお腹も一杯になること間違いなしです。

なお、佐久島のレンタサイクル情報は以下をご覧ください。



おひるねハウス
画像出典元:佐久島公式サイトより

佐久島を代表するアート作品が「おひるねハウス」です。

建築デザイナー・南川祐輝によるもので、島の集落にある黒壁をモチーフとしています。

全部で9つある正方形の箱は、作品名の通り中に入っての昼寝が可能。

潮騒と潮風に包まれながら、素敵な時間を過ごしてください。

イーストハウス
画像出典元:佐久島公式サイトより

「おひるねハウス」とは対照的に、「イーストハウス」は真っ白な箱をモチーフにした作品です。

作者は同じ南川祐輝で、東地区の海辺に建てられています。

こちらも箱の中に入れるようになっているほか、階段で屋上に出ることも可能です。

誰かに写真を撮ってもらえば、自分自身もアートの一部として写りこめるでしょう。

秘密基地アポロ
秘密基地アポロ
画像出典元:佐久島公式サイトより

「秘密基地アポロ」は、島の南東部、海に臨む崖に建てられた作品です。

設計は長岡勉と田中正洋(POINT)によるもので、アポロ11号の月面着陸をイメージして作られました。

高さ3m程度の小さな物見台で、横長の窓から海岸の景色を楽しめます。

子どもが遊ぶのはもちろん、大人も開放的な気分で過ごせる場所です。

③サイクルトレインに乗って灯台へ|渥美(あつみ)半島海景プラン

コース概要 三河田原駅~サンテパルクたはら~恋路ヶ浜~伊良湖岬灯台~三河田原駅
総距離(Googleマップ測定) 約77km
獲得標高(Googleマップ測定) 約387m
難易度 初心者~中級者向け

愛知県の南端・渥美半島(あつみはんとう)を旅するプランです。

新豊橋駅と三河田原駅を結ぶ豊橋鉄道では、毎日サイクルトレイン(休日は始発~終電、平日は10:00~14:59)が運行されています(参考:豊橋鉄道株式会社|渥美線|サイクルトレイン)。

自転車をそのまま車内に持ち込めるため、わざわざ輪行袋を用意する必要はありません。

三河田原駅を起点として、丸一日を自転車旅に費やせます。

広大な農業公園「サンテパルクたはら」に立ち寄ったら、渥美半島の先端にある伊良湖岬(いらごみさき)を目指しましょう。

付近では「恋路ヶ浜」(こいじがはま)の白砂が見られるほか、海沿いにサイクリングロードが整備されています。

なお、三河田原駅近くのレンタサイクル情報は以下をご覧ください。


サンテパルクたはら

「サンテパルクたはら」は、花と緑に囲まれた体験型の農業公園です。

園内にはポニー牧場やアスレチックがあるほか、野菜の収穫体験などもできます。

新鮮な野菜を味わいたい方は、JA愛知みなみが提供する喫茶室に足を運んでみてください。

また、園内の芦ヶ池を1周する2.7kmのサイクリングコースも人気。

一風変わった「おもしろ自転車」を貸し出しています。

恋路ヶ浜(こいじがはま)

「恋路ヶ浜」(こいじがはま)は伊良湖岬灯台の手前、約1kmにわたって延びる砂浜です。

その美しい白砂には、詩人・島崎藤村も心を惹かれたようで、「名も知らぬ 遠き島より 流れよる 椰子の実ひとつ」(抒情詩「椰子の実」)という言葉を残しました。

また、恋路ヶ浜はロマンチックな名前ゆえ恋人の聖地としても名高く、浜辺には「永遠の愛を誓う鐘」のモニュメントが設置されています。

伊良湖岬灯台(いらごみさきとうだい)

渥美半島の先端にある「伊良湖岬灯台」(いらごみさきとうだい)が設置されたのは、1929(昭和4)年。

以来、付近の三河港(みかわこう)・衣浦港(きぬうらこう)に出入りする船のために光を灯し続けてきました。

波打ち際に力強くそびえる白壁の灯台は、旅の思い出に残ること間違いありません。

1998年には、海上保安庁が一般に募集した「日本の灯台50選」に選ばれています(参考:公益社団法人 燈光会

④緑生い茂る山間部の旅|三河(みかわ)地方グランフォンドプラン

面ノ木原生林
画像出典元:愛知県豊田市の公式観光サイト ツーリズムとよたより
コース概要 大海駅~道の駅したら~面ノ木原生林~豊川市野外センター きららの里
総距離(Googleマップ測定) 約66km
獲得標高(Googleマップ測定) 約1687m
難易度 中級者向け

愛知県東部・三河(みかわ)地方の山間部を走るプランです。

アップダウンの多いコースなので準備は万全に。

補給食の用意や休憩場所の確認を怠らないようにしてください。

JR飯田線の大海(おおみ)駅を出発したら、国道257号線を北上し「道の駅したら」に向かいましょう。

休憩後、道なりに進んでいくとブナやカエデの生い茂る「面ノ木原生林」(めんのきげんせいりん)に入ります。

森林浴を楽しみつつ、ゴールの宿泊施設「きららの里」を目指しましょう!

道の駅したら

「道の駅したら」は2021年5月にオープンしたばかりの商業施設です。

施設1階にある清嶺食堂(せいれいしょくどう)では、地元の食材を用いたメニューを提供中。お店のイチオシは設楽町名産・絹姫サーモンの定食です。

また、別館は郷土資料室になっており、奥三河の自然や社会をテーマにした展示がされています

屋外には廃線になった旧田口線の車両が展示されるなど、一風変わったスタイルの道の駅です。

面ノ木原生林(めんのきげんせいりん)
画像出典元:愛知県豊田市の公式観光サイト ツーリズムとよたより

面ノ木原生林(めんのきげんせいりん)は、設楽町と豊田市の境域に広がるエリアです。

一帯は天竜奥三河(てんりゅうおくみかわ)国定公園の特別保護地区に指定され、ブナやカエデなどの木々が生育しています。

標高1,000m越えの原生林は夏でも涼しく、足を止めて森林浴が楽しめるでしょう。

運が良ければ、付近の遊歩道から富士山を望めます。

豊田市野外センター きららの里
画像出典元:愛知県の公式観光ガイド Aichi Nowより

「きららの里」は、豊田市が運営する宿泊施設です。

丸太造りのログハウス・ケビンが計7棟並んでおり、木のぬくもりを感じながら楽しい時間を過ごせます。

野外炊事場やバーベキュー場、運動場が併設されているため、アクティビティには事欠きません。

すぐ近くの段戸湖(だんどこ)では、魚釣りまで楽しめます。

⑤醤油・酢・味噌の文化を知る|発酵・醸造文化グルメプラン

コース概要 碧南駅~福本屋~MIZKAN MUSEUM~石臼碾きそば 味噌煮込みうどん きさん~一ツ木駅
総距離(Googleマップ測定) 約54km
獲得標高(Googleマップ測定) 約225m
難易度 初心者~中級者向け

古くは江戸時代から、愛知県では味噌や酢、醤油などの発酵・醸造文化が盛んでした。

碧南(へきなん)市を起点に、そんな調味料の歴史をめぐる旅を計画してみましょう。

スタート地点は名鉄三河線・碧南駅。

碧南市は白しょうゆ発祥の地として知られており、各所でご当地グルメの「へきなん焼きそば」が味わえます。

半田市にある「MIZKAN MUSEUM」(みつかんみゅーじあむ)は、お酢をフィーチャーした博物館です。

刈谷市に着いたら、愛知県を代表するグルメ「味噌煮込みうどん」で旅を締めくくりましょう。

なお、碧南駅付近のレンタサイクル情報は以下をご覧ください。

福本屋
画像出典元:愛知県観光協会の公式WEBサイトより

碧南(へきなん)駅のそばにある福本屋では、ご当地グルメの「へきなん焼きそば」を味わえます。

使用されている白醤油は、江戸時代後期の碧南新川地区で生まれました。

通常の大豆ではなく小麦を用いており、まろやかな甘味を特徴としています。

MIZKAN MUSEUM(みつかんみゅーじあむ)
MIZKAN MUSEUM(みつかんみゅーじあむ)
画像出典元:愛知県の公式観光ガイド Aichi Nowより

「MIZKAN MUSEUM」は、お酢で有名なミツカングループの体験型博物館です。

何を隠そう、ここ半田市はミツカン創業の地。館内では半田の情景とともに、お酢づくりの歴史にまつわる資料が展示されています。

中でも注目は、江戸時代にお酢の輸送のため使われていた「弁才船」の再現展示です。

長さ約20mの甲板には上がることができ、大型映像を通して当時の運搬作業を体感できます。

石臼碾きそば 味噌煮込みうどん きさん
画像出典元:愛知県観光協会の公式WEBサイトより

刈谷市にある「きさん」では、愛知県の郷土料理「味噌煮込みうどん」が味わえます。

本場の八丁味噌を使用した味噌煮込みうどんは絶品。

戦国武将・武田信玄が食していたとの説があるほど、長い歴史を持っています(参考:坂本徳一著『武田信玄合戦記』86頁/新人物往来社/1975年発行)。

なお、同店では名古屋名物・きしめんのルーツとされる「いもかわうどん」も提供しています。

地元産の小麦を使った麺はコシが強くておすすめなので、こちらもご賞味ください。

愛知県で素敵な自転車旅の思い出を作ろう!

愛知県の自転車旅、いかがでしたでしょうか。

ここで紹介した以外にも、愛知県には観光スポットがあります。

バラエティに富んだ場所ばかりなので、ぜひ自分だけのオリジナルプランを組んでみてください。

なお、当メディア・TABIRIN(たびりん)では全国各地の自転車観光プランを紹介しています。

他の場所を訪れたくなったときは、以下の記事が参考になるでしょう。




※本記事は以下のサイトを参考にしています。
Aichi now(愛知県公式観光ガイド)
あいち観光ナビ(愛知県観光協会)
佐久島公式HP

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