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伊豆諸島でLet’sサイクリング!おすすめの観光スポットや見どころまとめ

太平洋に浮かぶ美しい島々、伊豆諸島。その穏やかな気候と豊かな自然の中で、思い切りサイクリングを楽しんでみませんか?

「アクセスが大変そう…」と思われるかもしれませんが、高速ジェット船なら東京から2~3時間で主要な島に上陸可能です(東海汽船ホームページより)。

輪行袋の持ち込みもできるため、ちょっと足を延ばすだけで素敵な自転車旅が楽しめますよ。

今回は、自転車で訪れることが可能な伊豆諸島のおすすめ観光スポット&見どころを紹介していきます。記事を参考に、旅行の計画を立ててみましょう。

人気の観光地「伊豆諸島」とは

伊豆諸島は相模湾の南方に浮かぶ島々です。およそ100の島で構成されており、このうち9つの島には人が定住しています。

ちなみに、最も本土に近いのは大島(おおしま)で、東京からの距離は約120kmです。

有史以来の文化を持つ伊豆諸島ですが、本土との交流が本格化したのは近代に入ってからのこと。1907(明治40)年に東京-大島間の定期航路が完成して以降、徐々に観光開発が進みました。

伊豆諸島の自転車観光スポット・見どころを島別に紹介

今回、自転車旅ができる有人島として、取り上げるのは以下の7島です。

    • 大島(おおしま)
    • 利島(としま)
    • 新島(にいじま)
    • 式根島(しきねじま)
    • 神津島(こうづじま)
    • 三宅島(みやけじま)
    • 八丈島(はちじょうじま)

上記の7島はいずれも首都圏から船の直行便(後述)が出ており、手軽に自転車を持ち込めます。

自転車の持ち込み方法や注意点は記事後半で解説していますのでご参照ください。

また、一部の島ではレンタサイクルも提供されているため、最低限の荷物で自転車旅を楽しむことも可能です。

詳しいレンタサイクル情報を知りたい方は、以下のページをご確認ください。

※上記のほか御蔵島(みくらじま)にも直行便が出ていますが、現地は自転車の乗り入れが禁止されており、サイクリングを楽しむことはできません。

それでは、各島の観光スポットと見どころを紹介していきます。

大島(おおしま)

面積 90.76km²
周囲 52km
人口 7,590人(令和元年時点)

大島(おおしま)は伊豆諸島最大の島です。標高758mの三原山(みはらやま)を中心とする火山島であり、島全体が玄武岩(げんぶがん)質の溶岩で形成されています。

自然が豊かで交通量の少ない大島は、サイクリングにもぴったりの場所。首都圏からアクセスしやすいこともあり、週末になると多くのサイクリストが島を訪れます。

ちなみに大島では、元町港をはじめ各所にレンタサイクルが設置されています。

三原山(みはらやま)

三原山(みはらやま)は約1万5000年前から定期的な噴火を繰り返している火山です。その噴煙を上げる姿は、古くから「御神火」(ごじんか)と呼ばれ、畏怖の対象となってきました。

現在は複数の登山道が整備されており、標高550mほどの山頂口までは自転車で登ることができます。

やや勾配はきついものの、一定ペースを守ればヒルクライム初心者でも走破できるでしょう。

サンセットパームライン

サンセットパームラインは、島の玄関口・元町港から野田浜にかけての海沿いを通る道路です。

その全長は約5km。溶岩が作り出す地形は変化に富み、沿道には色鮮やかな花が咲き揃っています。

なんといっても、夕暮れ時の風景はとびきり美しく、思わず足を止めてしまうこと間違いなし。島民からも愛される大人気のスポットです。

利島(としま)

面積 4.12km²
周囲 8km
人口 320人(令和元年時点)

利島(としま)は、伊豆大島の南方に位置する小さな島です。断崖絶壁に囲まれた島内には、約20万本のツバキが生育しています。

総面積約4㎢の小さな島ですが、港には民宿や食堂が集まっており、島民の暖かいもてなしが受けられます。

伊豆諸島でも随一の秘境で、ゆったりと羽を伸ばせるでしょう。

宮塚山(みやつかやま)展望台

宮塚山(みやつかやま)は、利島の中心にそびえる火山です。標高508mの山頂には展望台が設置されており、海の向こうに伊豆半島や富士山を眺めることができます。

また、山の斜面には椿畑が広がり、冬になると一面に赤い花を咲かせます。花が散った後の畑はとても幻想的で、島民が「椿のじゅうたん」と呼ぶほどの絶景です。

利島村郷土資料館

利島村郷土資料館では、縄文時代から続く島の暮らしをテーマに、出土品や民具などを展示しています。

なかには島内で発掘された銅鏡のように、歴史的に貴重な資料も少なくありません。

また、利島の特産品・椿油にまつわる展示もあり、その製造方法を詳しく知ることができます。島内で搾油された上質の椿油は、お土産にもぴったりです。

新島(にいじま)

面積 23.64km²
周囲 28km
人口 2,190人(令和元年時点)

新島(にいじま)は、伊豆諸島の中でも独自の文化を持つ島です。

白い砂浜はサーフスポットとして知られ、国内外から多数のサーファーが訪れています。

また、島内のいたるところにはモヤイ像が並んでいます。

このモヤイ像は、島の特産物であるコーガ石(抗火石)で彫られたもの。渋谷駅前にあるモヤイ像も、ここ新島で彫られました。

なお、新島のレンタサイクル情報はこちらをご覧ください。

湯の浜露天風呂

島の西端にある湯の浜露天風呂は、古代ギリシア風の装飾が目を引く混浴温泉です(要水着着用)。

24時間いつでも入ることができ、入浴料は無料。温度によって6つに分けられた湯船で、疲れた身体を癒せるでしょう。(当面の間、営業時間は夜8時までとなっています。)

新島ガラスアートセンター・ミュージアム
画像出典元:新島観光協会観光サイトより

新島ガラスアートセンターでは、島の特産物・コーガ石(抗火石)を使った製品が展示されています。

コーガ石は、溶岩が固まってできた火成岩の一種。ここ新島とイタリアのリパリ島でのみ採掘されている、非常に珍しい石です。

施設ではガラス工芸の体験教室が開かれているほか、併設のミュージアムでは世界のガラスアーティストによる作品を公開しています。

式根島(しきねじま)

面積 3.88km²
周囲 12km
人口 530人(令和元年時点)

新島の南西に位置する式根島(しきねじま)は、美しい海岸線が魅力の島です。

周囲12kmと、歩いてまわることも可能ですが、アップダウンがやや激しいのが難点。各所にレンタサイクルも設置されているので、自転車での移動をおすすめします。

レンタサイクル情報はこちらをご覧ください。

泊(とまり)海水浴場

泊(とまり)海水浴場は、岩に囲まれた入り江のビーチです。扇形に広がる海岸線は美しく、海水の透明度とあいまって、見事な景観を作り出しています。

遠浅で波も穏やかなことから、子どもが遊ぶ際も安心。家族で楽しいひと時を過ごせます。

地鉈温泉(じなたおんせん)

式根島の南部には、無料で入れる露天風呂がいくつもあります。地鉈温泉(じなたおんせん)もそのひとつで、文字通り鉈で岩山を割ったかのような崖に沸く赤色の湯です(要水着着用)。

神経痛や冷え性などに効能があるとされることから、付いた別名が「内科の湯」(式根島観光協会より)。ただし、湯の温度は潮の満ち引きによって変わるため、タイミングを逃すと入浴できない場合があります。

神津島(こうづしま)

面積 18.58km²
周囲 22km
人口 1,910人(令和元年時点)

式根島の南西に位置する神津島(こうづしま)は、「水分け伝説」で知られる神秘的な島です。

水配り伝説とは、かつて伊豆諸島の神様たちが集まり、生命の源である「水」の分配をめって会議が開かれたというもの。神津島という名前も、神が集った島=「神集島」に由来するとされます。

現在でも神津島ではいたるところで良質の水が沸いており、美しい湾は海水浴やマリンスポーツの人気スポットとなっています。

なお、神津島村ではレンタサイクルも提供されています。

三浦湾展望台

三浦湾展望台は、神津島の南東部に設置されています。開けた眺望には三宅島(みやけじま)が顔を覗かせ、晴れた日には八丈島の姿も見ることができます。

ちなみに、この展望台は天体観測にもぴったりの場所。定期的に星空観察会「神津島まるごとプラネタリウム」が開かれています。

水配り像モニュメント

神津島の正面には、前述した水分け伝説のモニュメントが建てられています。

水分け伝説では、伊豆七島の神々が先着順で水を分配しました。一番乗りは御蔵島(みくらじま)の神、次は新島(にいじま)の神と続き、最後に利島(としま)の神がやって来たといいます。

ところが、利島の神に分けられた水はごくわずか。怒った神が水に飛び込み暴れたことで、神津島では水が湧き出るようになったと伝えられています。

三宅島(みやけじま)

写真提供:三宅島観光協会より
面積 55.26km²
周囲 38.5km
人口 2,460人(令和元年時点)

三宅島(みやけじま)は、約20年周期で噴火を繰り返す、伊豆諸島の中でも特に活発な火山島です。

噴火警戒レベルが引き下げられた現在、三宅島は大自然と火山島の景観を感じられる特異な場所となっています。

その大地を活かし、釣りやダイビング、海水浴はもちろんのこと、バードウォッチングやボルダリングなどのアクティビティも充実しています。

なお、三宅島のレンタサイクル情報は以下をご覧ください。

アカコッコ館
写真提供:三宅島観光協会より

アカコッコとは、三宅島に生息するツグミ科の鳥。その名を冠して建てられたのが、野鳥観察施設「アカコッコ館」です。

施設内には野鳥に関する資料が展示されているほか、双眼鏡を使って実際に鳥を観察できます。また、常駐する日本野鳥の会のレンジャーに解説してもらえるため、野鳥に詳しくない方でも安心です。

自然観察会などのイベントも開催されているので、事前にホームページを確認しておきましょう。

大路池(たいろいけ)
写真提供:三宅島観光協会より

アカコッコ館のすぐ近くには、周囲約2kmの大路池(たいろいけ)が広がっています。2500年以上前に作られたとされる火口湖で、周囲の原生林はまさに野鳥の楽園。

バードウォッチングにはぴったりの場所です。

三宅島には270種以上の野鳥が確認されており、別名「バードアイランド」と呼ばれるほど。天然記念物のアカコッコやカラスバトをはじめ、季節ごとに珍しい鳥が観られます。

八丈島(はちじょうじま)

面積 69.11km²
周囲 59km
人口 7,390人(令和元年現在)

最後に紹介する八丈島(はちじょうじま)は、東京から約287kmの海上に浮かぶ南国の島です。温泉・グルメ・絶景と三拍子揃っていることから、リゾート地としても大人気。

八丈富士(はちじょうふじ)

八丈富士(はちじょうふじ)は、伊豆諸島の中でも最高峰の854mを誇る火山です。名前が示す通り富士のように雄大な山容で、その頂からは大きな火口がのぞき込めます。

この八丈富士、標高約500mの登山口までは自転車で登れます。平均勾配は10%超と一筋縄ではいかないコースですが、登り切った後の景色は格別です。

大里の玉石垣(おおざとのたまいしがき)

八丈島は江戸時代に流刑地だったことで知られています。ここ大里地区の石垣は、流人が運んだ玉石(波により角が取れた石)によって築かれたものです。

景観の美しさもさることながら、流刑地時代の様子を伝える資料としても必見。周辺には昔ながらの民家が立ち並び、レトロな雰囲気にノスタルジーを感じるかもしれません。

【輪行OK】伊豆諸島へのアクセスと自転車を持ち込む方法

補足として、ここからは伊豆諸島の主なアクセス方法を解説します。輪行(自転車を分解して持ち運ぶこと)を検討している方も、以下の項目を参考にしてください。

主なアクセス方法と所要時間の目安

東京都心から伊豆諸島へのアクセスは、ジェット船の利用が一般的です。

東京・竹芝桟橋から東海汽船の高速ジェット船が運航しており、最短1時間45分で伊豆諸島に到着します。

ただし、遠方の三宅島と八丈島へは、高速ジェット船ではなく大型客船のみ運航しています。その場合、夜行便となってしまうため旅行日程に注意してください。

高速ジェット船による所要時間の目安

出発地 到着地 所要時間
竹芝桟橋 大島 最短1時間45分
竹芝桟橋 利島 最短2時間25分
竹芝桟橋 新島 最短2時間20分
竹芝桟橋 式根島 最短2時間20分
竹芝桟橋 神津島 最短3時間5分

大型客船による所要時間の目安

出発地 到着地 所要時間
竹芝桟橋 三宅島 最短6時間30分(夜行便)
竹芝桟橋 八丈島 最短10時間20分(夜行便)

東海汽船ホームページより/所要時間はあくまで目安です)

自転車の持ち込み方法と注意点

ジェット船および大型客船には、手荷物として輪行状態の自転車を持ち込むことができます。その場合の手荷物料金は以下の通りです。

自転車(三辺の合計が120cm超)の手荷物料金

F

高速ジェット船 片道1,000円
大型客船 無料

東海汽船ホームページより)

注意点として、自転車は輪行袋に入れておく必要があります。車輪がついたままの状態や、サドルなど自転車の一部が露出している状態では、高速ジェット船および大型客船には持ち込めません(大型客船のみ受託手荷物として預け入れ可能)。

また、ここでは取り上げていませんが、寄港地のうち御蔵島への自転車乗り入れは禁止されています。もしも上陸する場合は、自転車を輪行袋に入れたまま観光することになってしまうのでご注意ください。

伊豆諸島の楽しみ方は無限大!あなたはどの島を観光する?

記事で紹介したように、伊豆諸島には島ごとに異なる魅力を放っています。ひとつの島に滞在するもよし、複数の島を巡るもよし。さまざまなプランが考えられます。

さらに、輪行やレンタサイクルを利用することで、いっそう行動の幅が広がるでしょう。サイクリングと観光を上手に組み合わせて、素敵な旅行を楽しんでください。

※本文中の平均勾配および標高は、GPSアプリ「Strava」のデータに基づきます。

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