旅×自転車 記事

群馬県の‌自‌転‌車‌観‌光‌プ‌ラ‌ン‌|‌ダムやアートを楽しむ5‌つ‌の‌モ‌デ‌ル‌コー‌ス‌を‌紹‌介‌

‌群馬県は利根川をはじめとする豊かな水源を持ち、小麦や牛などの農畜産物が盛んです。

また、水上温泉や四万温泉といった湯元も多く抱えており、都市部の人々から避暑地や保養地として愛されてきました。

今回は、そんな群馬県の自転車観光プランを「ググッとぐんま公式サイト」を参考に、「県央エリア」「東部エリア」「西部エリア」「利根沼田エリア」「‌吾妻エリア」に分けて紹介します。

5つのモデルコースを参考に、自身で旅のプランを立ててみましょう。

なお、各スポットはレンタサイクルで巡ることもできます。

詳しい設置状況を知りたい方は、以下のページをご確認ください。

‌群馬県自‌転‌車‌観‌光‌プ‌ラ‌ン‌特‌集‌を‌ご‌紹‌介!‌

‌【県央エリア】サイクルトレインで楽々!前橋発アートプラン

コース概要 前橋駅~前橋文学館(太陽の鐘)~桐生明治館~大川美術館
総距離(Googleマップ測定) 約27km
獲得標高(Googleマップ測定) 約137m
難易度 初心者向け

文学やアートに造詣がある方におすすめのプランです。前橋市から桐生市にかけて、文学館や美術館など3つの文化施設を巡ります。

前橋文学館では、「近代詩の父」と称される荻原朔太郎を知ることができます。続く桐生明治館は、そんな朔太郎が生まれた明治期の建築様式を学べる場所。最終目的地の大川美術館で、明治から現代へと至る日本美術の系譜を感じてください。

ちなみに、上毛電気鉄道ではサイクルトレインが常時運行しています。帰路に電車を使用すれば、初心者でも体力を心配する必要がありません。

サイクルトレインにご興味がある方は、以下の全国のサイクルトレイン情報をチェックしてみましょう。

‌‌前橋文学館(太陽の鐘)

大正時代に活躍した詩人・荻原朔太郎は、1886年に現在の前橋市で生まれました。

前橋文学館では、そんな朔太郎をはじめとする郷土文学者たちの資料を展示・保存しています。

現在の館長は朔太郎の孫にあたる萩原朔美氏が務めており、他の文学資料館とは一線を画する独創的な展示を行っています。

館周辺の緑道には、岡本太郎作「太陽の鐘」が設置されています。

これは文化の街・前橋の新たなシンボルとなることを願い、2018年に寄贈された作品です。

‌桐生明治館
画像出典元:ググっとぐんま公式HPより

桐生明治館は、明治初期の擬洋風建築を今に伝える資料館です。

もともとは1878年、群馬県の衛生所として前橋に建てられたもので、昭和に入ってから桐生市に移築されました。

館内の展示室には、明治期のピアノやオルガンなどが置かれており、関連資料などを読むことができます。

2階の貴賓室に設えられているのは、黒漆塗・金蒔絵の装飾が施された家具。

一歩足を踏み入れれば、どこからか文明開化の音が聞こえてくるかもしれません。

‌大川美術館
画像出典元:ググっとぐんま公式HPより

大川美術館では、桐生市出身の実業家・大川栄二のコレクションが展示されています。

日本近代洋画を中心に、松本竣介(1912~48年)や野田英夫(1908~39年)などの作品群が収蔵されており、その数は約6,500点にのぼります。

夭折した画家・松本竣介のコレクションには目を見張るものがあり、館内には特別資料室も設けられているほど。

常設展では作家たちの「人脈」をテーマに、近現代の日本美術史を再構成している点が特徴です。

‌【東部エリア】近現代の産業を学ぼう!足利発ミュージアムプラン

画像出典元:ググっとぐんま公式HPより
コース概要 足利駅~足利まち歩きミュージアム~日清 製粉ミュージアム~カルピス みらいのミュージアム
総距離(Googleマップ測定) 約25km
獲得標高(Googleマップ測定) 約33m
難易度 初心者向け

こちらは近現代の「産業」をテーマにしたプラン。足利市と館林市にある3つのミュージアムを探訪します。

まずは隠れた観光名所「足利まち歩きミュージアム」で地域の産業を学びましょう。足利市は古くから織物の産地として知られ、近年ではプラスチックの加工業でも発展を遂げました。

次に自転車に乗って向かうのは、日清製粉とカルピスの企業ミュージアム。どちらも群馬の豊かな自然を活かし、新鮮な材料から製造を行っています。

‌足利まち歩きミュージアム

「足利まち歩きミュージアム」は、JR足利駅のすぐ近く、足利商工会議所の中にあります。ここでは地域の歴史と自然、ゆかりの人物を紹介しており、産業観光の出発点として最適です。

また、展示室の一画では、人気のワイナリー「ココ・ファーム・ワイナリー」やシューズメーカー「アキレス」など、足利市に事業拠点を置く企業も取り上げられています。過去から現在へと続く地域の産業史を学ぶことで、実りのある旅にできるでしょう。

‌日清 製粉ミュージアム
画像出典元:ググっとぐんま公式HPより

群馬県は伝統的に製粉業が盛んです。スーパーや食卓でお馴染みの日清製粉グループも、ここ館林市で誕生しました。

そんな日清製粉の歴史や、最新の製粉技術を紹介しているのが「製粉ミュージアム」です。

施設は本館と新館にわかれており、本館では企業の歩み、新館では小麦や小麦粉の文化史を紹介しています。

新館では、小麦が作られる工程を模型や動画を使って解説する展示もあり、楽しく小麦について学ぶことができるでしょう。

クッキー教室などのワークショップも定期的に開催されているので、事前にホームページをチェックしておきましょう。

‌カルピス みらいのミュージアム
画像出典元:ググっとぐんま公式HPより

北関東の新鮮な生乳が調達できる館林市には、カルピスの生産拠点も置かれています。工場は個人・団体を問わず見学可能で、作られたばかりのカルピスも試飲が可能です。

映像やクイズを通して、カルピスの製造工程や歴代の広告などを知ることもできます。子どもが喜ぶ展示も多いため、ファミリーで訪れても楽しめるでしょう。

‌【西部エリア】ご当地グルメを堪能!高崎温泉プラン

※焼きまんじゅうのイメージ
コース概要 ‌高崎駅~高崎じまん~くらぶち小栗の里~倉渕温泉
総距離(Googleマップ測定) 約65km
獲得標高(Googleマップ測定) 約789m
難易度 中級者~上級者向け

グルメの街・高崎を旅するプランです。JR高崎駅を出発し、国道46号を西に進む途中で、「焼きまんじゅう」や「おっきりこみ」などを味わいます。

群馬は全国でも有数の小麦生産県であり、古くから粉食の文化が根付いてきました。国産の小麦を使ったご当地グルメは絶品です。

最後は榛名山のふもとにある倉渕温泉で、溜まった疲れを癒してください。

なお、高崎駅周辺のレンタサイクル情報は以下をご覧ください。

‌高崎じまん

「高崎じまん」は、商業施設・高崎オーパにある地産品コーナーです。新鮮な野菜や果物、スイーツなどが数多く並んでおり、目移りしてしまうこと間違いありません。

イチオシは甘ダレが特徴の焼きまんじゅう。高崎の名物として愛されています。

建物7階のカフェでは、焼きまんじゅうをはじめとする各種スイーツが味わえるので、時間のある方は立ち寄ってみてください。

‌くらぶち小栗の里‌
※おっきりこみのイメージ

「くらぶち小栗の里」は、国道406号沿いにある道の駅です。蔵造り風の外観が特徴の施設で、2階のデッキからはのどかな田園風景を眺めることができます。

併設の食堂では、地元・倉渕の野菜を使った「おっきりこみ」が味わえます。

おっきりこみとは群馬県の郷土料理で、幅広の麺に季節の野菜を入れて煮込んだ料理のこと。

ここ小栗の里では、ごまだれ味の冷たいおっきりこみが人気です。

‌倉渕温泉 長寿の湯

そのまま国道406号を進むと、目的地の倉渕温泉に到着します。榛名山のふもとに位置する天然温泉で、300年以上前から人々に愛されてきました。

ここの源泉は「長寿の湯」と呼ばれ、神経痛や関節痛などに効能があるとされます(公式ホームページより)。

ゆっくりと湯に浸かった後は、倉渕産の山の幸、川の幸を味わいましょう。宿泊はもちろん、ランチ付きの日帰りプランも用意されています。

‌【利根田沼エリア】ダムの聖地をゆく!みなかみ町プラン

‌ ‌画像出典元:みなかみ町観光協会公式HPより
コース概要 水上駅~藤原ダム~矢木沢ダム~奈良俣ダム
総距離(Googleマップ測定) 約44km
獲得標高(Googleマップ測定) 約802m
難易度 中級者向け

群馬県の最北端に位置するみなかみ町は、多数のダムが集中していることから「ダムの聖地」と呼ばれています。こちらのモデルコースは水上駅を起点に、藤原ダム・矢木沢ダム・奈良俣ダムの3か所を巡るプランです。

JR水上駅から県道を進むと、最初の目的地・藤原ダムが見えてきます。ここは利根川水系で最も古いダムであり、湖畔には緑豊かな公園が広がっています。

県道をさらに北上していくと、左手に矢木沢ダム、右手に奈良俣ダムが現れます。それぞれのダムは構造方式が異なるため、目で見て違いを感じてください。

なお、水上駅周辺のレンタサイクル情報は以下をご覧ください。

‌藤原ダム

藤原ダムは、利根川水系の上流ダムの中も特に歴史が長く、1958年に竣工しています。重力式のコンクリートダムであり、堤防の高さは95m、貯水容量は約52,490,000㎡を誇ります。雪解けシーズンの5月には、豪快な放水が見られるでしょう。

また、湖畔の公園には水芭蕉池や水生植物園もあり、静かな環境の中でゆったりと羽を伸ばせます。

‌矢木沢ダム
‌ ‌画像出典元:みなかみ町観光協会公式HPより

矢木沢ダムは、利根川水系の最上流に位置する、アーチ式のコンクリートダムです。1967年に完成して以降、洪水の調節や利水、水力発電など、さまざまな目的に使用されてきました。

堤防の高さは131m。ダム湖である「奥利根湖」は関東の水瓶とも呼ばれており、首都圏の水を貯めている貴重な水源となっています。

なお、周辺には温泉などの観光施設も立ち並びます。時間に余裕のある方は、立ち寄ってみるのもおすすめです。

‌奈良俣ダム

奈良俣ダムは、1990年に竣工したロックフィルダム(土砂や岩石を積み上げて建設されたダム)です。

堤頂高は158m。ロックフィルダムとしては日本で3番目の高さを誇り、その総貯水容量は90,000,000m³に達します。

ダムの横には「ヒルトップ奈良俣」と呼ばれる防災資料館があり、地域の自然について詳しく学ぶことができます。ダムマニアの方は、ダムカードの入手も忘れずに。

‌【吾妻エリア】四万ブルーの絶景を求めて!吾妻山岳プラン‌

コース概要 川原湯温泉駅~吾妻渓谷~中之条ガーデンズ~四万湖
総距離(Googleマップ測定) 約75km
獲得標高(Googleマップ測定) 約488m
難易度 中級者~上級者向け

国の名勝・吾妻峡を通り、四万温泉街の上流にある奥四万湖を目指すプランです。奥四万湖はダムによってできた人造湖で、コバルトブルーの美しい湖水で知られています。「四万ブルー」と呼ばれる絶景を、ぜひその目で見てください。

ちなみに吾妻峡では、自転車型のトロッコ「アガッタン」に乗ることも可能です。レンタサイクルと組み合わせれば、ユニークな自転車旅が楽しめるでしょう。

なお、四万温泉周辺のレンタサイクル情報は以下をご覧ください。

‌吾妻渓谷‌

川原湯から数kmの区間は、吾妻峡(吾妻渓谷)と呼ばれ、国の名勝に指定されています。吾妻川の奔流に、鋭く切り取られた岩肌。春には新緑、秋には紅葉によって色づき、四季の変化が楽しめるでしょう。

なお、吾妻峡では自転車型トロッコが運行しています。区間は八ッ場ダムまでの片道2.4km。自転車を乗り換える必要がありますが、渓谷やダムの姿をより近くで見られますよ。

‌中之条ガーデンズ‌ ‌

中之条ガーデンズは、2021年春にグランドオープンしたばかりの庭園です。その品種は多岐にわたり、バラだけで約370種類を超えるほど。

園内にある7つのエリアは著名なガーデンデザイナーが手がけており、さまざまな種類の花の調和や季節の移り変わりを存分に楽しめるでしょう。

また、敷地の外には「花桃の丘」と呼ばれる斜面があり、沿道を約1,000本の花桃が彩っています。足を止めて立ち寄りたくなる新名所です。

‌奥四万湖

県道をひたすら登っていくと、四万温泉の街並みが見えてきます。その向こうに覗くのは奥四万湖。眼前に「四万ブルー」の絶景が広がっているはずです。

この奥四万湖は、隣接する四万川ダムと中之条ダムによって造られた人工の湖。コバルトブルーの湖水は、光の加減により一日を通して色が変化します。

周囲には公園や見晴らし台が整備されているほか、カヌーツアーも行われています。幻想的な雰囲気を肌で感じられるでしょう。

アクセス良好の群馬県で素敵な自転車旅を

群馬県の自転車観光プランとして、5つのモデルコースを紹介しました。

温泉にグルメ、産業にアートと、群馬県の観光名所は枚挙にいとまがありません。観光サイトなどを参考にして、自分だけのプランを組んでみましょう。

当メディア・TABIRIN(たびりん)では、他にも各都道府県の自転車旅プランを紹介しています。少しでも興味を持たれた方は、以下より記事を辿ってみてください。




※本記事は以下のサイトを参考にしています。
群馬県公式サイト
ググっとぐんま公式サイト(群馬県観光物産国際協会)

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