初めてでも失敗しない、クロスバイクのメンテナンス方法とは
※この記事は2020年7月に公開されたものを2020年12月に更新したものです。
自転車のトラブルは自転車屋に持ち込んで解決してもらうのが一番手っ取り早く簡単です。
しかし、自分で定期的なメンテナンスを行うことによって快適に走り続けることができるだけでなく、トラブルも回避しやすくなるというメリットもあります。
そこで今回はクロスバイクを自分でメンテナンスする方法と必要な道具についてご紹介します。
面倒と思わずにメンテナンスにチャレンジ
メンテナンスが必要な頻度
歯磨きを面倒くさいと思って怠っていると虫歯になる可能性が高くなるように、クロスバイクも定期的なメンテナンスをしないとトラブルの原因につながりかねません。
問題はその頻度です。毎日メンテナンスを行う必要はありませんが、空気圧のチェックに関しては、週1回しっかりと行う方もいます。
できれば週1回をルーティーンにし、そこまでするのが難しい方は2、3週間に1回を目安に
簡単なメンテナンスやチェックをしてみましょう。
メンテナンスの際には場所選びも考えて
チェーンやブレーキのメンテナンスをする場合、洗浄剤を使って汚れを落としたり、注油したりする作業を行います。その際は周囲が汚れてしまうことも考えられるので、なるべくメンテナンスは屋外で行いましょう。
集合住宅の共用部分などで作業する場合は、段ボールや新聞紙を下に敷いておく必要があります。
クロスバイクのメンテナンスに必要な道具と費用
クロスバイクのメンテナンスに限らず、道具というものはより良い物、より便利な物と欲張っていくときりがありません。
また自分でも完全に理解していないまま分解してメンテナンスを行うと、むしろクロスバイクの状態を悪化させてしまう事もあるため、あれもこれもと欲張らず、まずは最低限の物だけを集めてメンテナンスを行いましょう。
以下では最低限のメンテナンス道具、一つ一つの道具とその用途、そして平均的な値段を紹介していきます。
クロスバイクのメンテナンスに使用する、基本的な道具と値段
空気入れ(気圧計付き) 【2,200円~6,000円程度】

適正な空気圧を維持するためにも、気圧計付きの空気入れがおすすめです。
クロスバイクのバルブはフランス式バルブであることが多いですが、所有している車体が何式のバルブに対応しているかを確認して、空気入れを選ぶようにしましょう。
スタンド 【980円~2,000円程度】

後輪を浮かせるためのスタンドで、チェーンの洗浄や注油を行う際に便利です。また以下のMINOURA(ミノウラ)の『DS-532 600L』のように車体全体を浮かしてくれるものも販売されています。

六角レンチセット 【700円~2,000円程度】

クロスバイクやロードバイクなど、スポーツタイプの自転車には一般的なプラスネジではなく、六角ネジがメインで使われています。
自転車の種類や部品によって使われているネジ穴のサイズが異なりますので、数本でセットになっているL字型の六角レンチを選ぶと良いでしょう。
基本的には6mm、5mm、4mmがあれば安心ですが、実際にネジ穴のサイズを調べるのは難しいものです。買った店舗でサイズを尋ねるか、サイズが多めのセットを買っておくと安心です。
洗浄剤 【1,300円~2,500円程度】

バイク全体だけでなく、チェーンの汚れも落とすことができるスプレータイプの洗浄剤を選ぶと良いでしょう。サビ止め効果が含まれているものもあります。
チェーンオイル【490円~2,000円程度】

自転車専用のチェーンオイルには様々な種類がありますが、最初は手軽なスプレータイプが使いやすいでしょう。
クロスバイクにおすすめなメンテナンスセット
メンテナンスに必要な用品は、一つ一つ揃えていくと費用もかさむため、セット品を購入するのも良いでしょう。以下では手軽に揃えられるメンテナンスセットをご紹介します。
AZ(エーゼット) 自転車オールメンテナンス5点セット

商品名 | AZ(エーゼット) 自転車オールメンテナンス5点セット |
価格 | ¥2,420 |
特徴 | 手頃な価格のメンテナンスセットです。セット内容は、自転車用チェーンルブ(マルチパーパスタイプ)(チェーン用潤滑剤)、チェーンディグリーザー高浸透タイプ付替タイプ (水溶性チェーンクリーナー)、チェーン洗浄器、ギアクリーニングブラシ、バイクウォッシュです。まずは手軽に基本的なメンテナンスグッズを揃えたい人向けの商品です。 |
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Oziral 自転車工具セット 6点セット

商品名 | Oziral 自転車工具セット 6点セット |
価格 | ¥1,380 |
特徴 | コンパクトな工具のセットです。セット内容は、11 in 1多機能ツール・タイヤパッチ6枚・六角レンチ(3mm)・金属製のタイヤレバー2枚・ヤスリ・収納バッグです。128mm×88mmの収納バッグにすべてが収まり、出先に携帯してサドルの調節やパンクの修理までできる便利な商品です。 |
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クロスバイクの基本的なメンテナンス方法
タイヤの空気圧
タイヤの空気圧はこまめにチェックして適正にしておきましょう。空気圧が高すぎても低すぎても、タイヤの劣化を早め、パンクが起こりやすくなるため、一週間に一度は点検すると良いでしょう。
適正な空気圧はタイヤの種類によって異なりますが、ほとんどの場合、タイヤの側面に適正空気圧が記載されていますので、それに合わせましょう。
ブレーキ
ブレーキそのものの調整はかなりデリケートですので、初心者は避けたほうが良いでしょう。ただし、ブレーキが健全に動作するために、ブレーキケーブルのつなぎ目には注油しておくことをおすすめします。
また、ブレーキパットについてですが、ディスクブレーキ、リムブレーキは共に必ず消耗してしまうものです。自分で交換する事もできますが、作業が不安な方は定期的なチェックだけを行い、交換は自転車屋でやってもらうほうが良いでしょう。
ギアとチェーン
スタンドに後輪を乗せ、汚れを受け止めるための新聞紙などを敷いてから作業しましょう。
ギアと変速機、チェーンはまず洗浄剤を使って汚れを落とし、乾いてから注油します。スプレーの場合はペダルを手でゆっくりと回してチェーンに吹き付けましょう。
一滴ずつ垂らすリキッドタイプの場合は、同じくペダルを回しながら、チェーンのコマ一つ一つに垂らしていきます。油がある程度馴染んだら余計な油をウエスなどで拭き取るのがポイント。油が多いと、逆に汚れがつきやすくなってしまうので注意です。
メンテナンスで愛車を1年でも長く
今回のような基本的なメンテナンスを定期的に行うことにより、トラブルの発見も早くなりますし、パーツの劣化を遅らせる事ができます。走る際もスムーズになり、事故の確率を下げることもできます。
メンテナンス道具の他、サイクリングの際に大切な道具も紹介しておりますので、下記記事もご一読ください。
また、TABIRINにはサイクリングコースが検索できる『コース・マップ検索』機能があります。メンテナンスをしたクロスバイクで、是非旅に出てみませんか?
※本記事の記述は以下のサイトを参考にしています。
TREK
cycle store FIRST
BIKE PLUS