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自転車通勤やサイクリングのルートを考える上での5つのポイント|はじめての自転車

TABIRINでは、コロナ禍におけるサイクリングを中心とした観光情報を発信する3つの意味を持って、情報をお届けしています。自転車を利用する場合は、最新の動向を踏まえ適切に行動するようにしましょう。
感染リスクがない環境での運動としてのサイクリングで徹底すべきこと
まん延防止のための自転車通勤で徹底すべきこと

今回のテーマは、自転車通勤やサイクリングのためのルートづくりです。

自転車通勤やサイクリングのルートを考える上で、どんなことを考慮すればよいか、5つのポイントをご紹介します。

自転車は車道通行が原則

前提として、自転車は「車道通行が原則」です。

よって、今回のルートを考える上でのポイントは、車道通行を念頭に置いたものです。

なお、自転車の交通ルールは以下の記事でまとめていますので、自転車の交通ルールに自信がない方は今一度ご確認を。

 

ルートを考える上での5つのポイント

①安全かどうか

最も重要なポイントは、安全かどうかです。

自転車とクルマの関係を考えたとき、最も安全なのは、クルマと物理的に分離された自転車通行空間を選ぶことです。例えば、河川敷のサイクリンコースや自転車歩行者専用道路、そして自転車道などです。

河川敷のサイクリングコースの例
自転車道の例

クルマと物理的に分離されていない車道を走る場合は、クルマの交通量が少ない、幅員が広い、路面がきれい、街灯が整備されているなどの道路を選ぶとよいでしょう。

また、自転車専用通行帯、矢羽根、自転車のピクトグラムなどが整備された道路は、より安全・安心に走れるでしょう。

自転車専用通行帯の例
矢羽根の例
自転車のピクトグラムの例

なお、沿道にお店が少ない道路であれば、沿道から出入りするクルマとのすれ違いが少なくなります。

 

②走りやすいかどうか

ここでの「走りやすさ」とは、一定の速度で走りつづけられるかどうか、という観点で考えています。

信号でのストップや一時停止が必要となる交差点が少ないほど、走りやすいルートと考えられます。

すると、河川敷のサイクリンコースや自転車歩行者専用道路は、走りやすいルートとなる場合が多いです。

また、安全性と同様に、沿道にお店が少ない道路の方が、沿道から出入りするクルマとのすれ違いが少ない=減速する機会が少なくなります。

 

③楽しいかどうか

安全で、走りやすいルートというだけでもよいですが、せっかく自転車に乗るなら「楽しいかどうか」も考慮したいところです。

楽しさは人によって異なるので、ここでは五感に着目してみましょう。例えば、以下がポイントになります。

〇みる(視覚):海、山、川、湖、花、建物などの美しい景観が楽しめる、こうした景観の変化が楽しめるなど

〇きく(聴覚):水の流れる音、鳥や虫の鳴き声、電車が走る音を感じられる、人との会話・交流を楽しむなど

〇におう(嗅覚):木々の香り、花の香り、稲わらの香りなどを感じられるなど

〇味わう(味覚):美味しいもの、好きなものを食べる、飲むことができるお店があるなど

〇さわる(触覚):冷たい川の水に触れる、足湯を楽しむなど

 

④平坦かどうか

健脚なサイクリストならよいですが、一般的に、自転車で坂道を走るのはつらいものです。

そこで、はじめての自転車通勤やサイクリングなどでは、平坦かどうかがポイントとなります。

ルートの高低差を調べるサービスとして、ルートラボが使いやすく便利でした。しかし、2020年3月末をもってサービスが終了しています。

これに代わるサービス例として、ルートハブBikemapNAVITIMEのサイクリングコース作成サービスなどがあります。

なお、ルートは変えられないけど坂道を気にせず走りたいという方は、電動アシスト自転車を利用するという方法もあります。

 

⑤合理的な経路かどうか

自転車通勤をする場合、合理的な経路かどうかも考慮する必要があります。合理的な経路に関して、詳しくは記事の後半をご覧ください。

これは、万が一事故などが起きた場合、「労働災害」への認められるかどうか(いわゆる、労災認定)に関係するためです。

もし「労働災害」として認められない場合、健康保険が適用されますが、医療費の 3 割や生活費は自身で負担しなければなりません。

※なお、労働災害として認定された場合、従業員の負傷などの補償に労災保険が適用されますが、対人・対物賠償責任に対しては適用されないことに注意してください。

もしもに備えて、自転車損害賠償責任保険などには入っておくようにしましょう。

 

その他のポイント

その他、ケースバイケースですが、以下の点も考慮して自分に合ったルートを考えてみるとよいでしょう。

休憩できる場所はあるかどうか

サイクリングをする場合は、お店やコンビニ、サイクルステーション、トイレなど、休憩できる場所を考慮することもポイントです。

サイクルステーション|TABIRIN

風向きはどうか

風向きは快適に自転車に乗るうえで非常に大きな要素の一つです。

強い向かい風で自転車が前に進まず、そのまま帰ろうかと思った経験をされた方も多いのではないでしょうか。

例えば、午前中は北風、午後は南風となる場合には、午前中は南向き、午後は北向きになるようなルートを選ぶのもポイントです。

その日の風の強さや風向きを調べたい場合、サービスの一例としてYahoo!天気・災害などがあります。地点ごとに時間帯別の風の強さと風向きを調べることができます。

 

まずは自治体が推奨するルートから調べてみよう

はじめての場合や普段知らない場所のルートを調べるのは大変だと思います。

そんな時は、まずは自治体が推奨するルートを調べてみましょう。

TABIRINでは全国の自治体などが推奨するサイクリングコースやマップを地域別に調べることができますので、ぜひ活用してみてください。

>コース・マップ検索|TABIRIN

上記ページの「地図から選択する」を使えば、サイクリングコースやマップを地図上から選ぶことができます。

@TABIRIN

 

合理的な経路と労働災害について

自転車通勤をする場合、そもそも勤務先で自転車通勤が認められていることが前提です。

では、「合理的な経路」とは何か。

国土交通省が公表している「自転車通勤導入に関する手引き」では、合理的な経路とは、「一般に従業員が用いると認められる経路のことであり、最短経路とは限らない」と示されています。

例えば、共働きの夫婦が自転車通勤の途中で保育園を経由する場合、遠回りであっても合理的な経路とみなされるとしています。

また、当日の交通状況により普段と異なるルートに迂回した場合など、特段の事情により通勤のためにやむを得ず通る経路も「合理的な経路」にあたるとしています。

一方で、合理的な理由もなく、著しく遠回りとなる経路をとる場合は、「合理的な経路」とはならないので注意が必要です。

同手引きでは、通勤災害で認定されるケース・認定されないケース が紹介されていますので、自転車通勤をする場合は知っておくようにしましょう。

出典:自転車通勤導入に関する手引き|国土交通省

 

<労働災害と通勤災害>

「労働災害」とは、仕事が起因となる「業務災害」、通勤が起因となる「通勤災害」の 2 種類があり、これらの事由で従業員が負傷、疾病、障害または死亡した場合、労働災害と認定され、労災保険で従業員の医療費や得られるはずの賃金などが補償されます。

「通勤災害」とは、通勤によって従業員が被った傷病等をいいます。この場合の「通勤」とは、就業に関し、

㋐住居と就業の場所との間の往復
㋑就業の場所から他の就業の場所への移動
㋒単身赴任先住居と帰省先住居との間の移動
※㋐~㋒までの移動を、合理的な経路および方法で行うことをいい、業務の性質を有するものを除くとされています。
※移動の経路を逸脱し、または中断した場合には、逸脱または中断の間およびその後の移動は「通勤」とはなりません。ただし、例外的に認められた行為で逸脱または中断した場合には、その後の移動は「通勤」となります。

通勤災害と認められるためには、その前提として、㋐~㋒までの移動が労災保険法における通勤の要件を満たしている必要があります。

出典:自転車通勤導入に関する手引き|国土交通省

(執筆:t.k)

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