【長野県】4月・桜咲く白馬の”塩の道”を行く 歴史感じる散輪ルートをサイクリング|HAKUBAスローサイクリングのすゝめ#2
「白馬村サイクルマップ」を片手に、白馬村の四季をサイクリングで楽しもう!
本シリーズ「HAKUBAスローサイクリングのすゝめ」では、季節に合わせたサイクリングの楽しみ方をタイムラインとともにご紹介します。
第2回は、4月下旬の桜が咲く白馬。塩の道を行く「歴史感じる散輪ルート」をご紹介します!
- 特徴:日本海へと続く旧街道「塩の道」。石仏群や神社と歴心を感じる趣を感じるルート。
- 難易度:スポーツバイク初心者向け
- 距離:20km
- 所要時間目安:4時間(休憩・観光を含む)
- 高低差:310m
- 消費カロリー目安:510kcal
なお、本記事に掲載の立ち寄りスポットの位置については、以下のボタンより確認できます。
目次
1.白馬駅スタート|10:00発
今回目指すのは、白馬村のお隣、小谷村の栂池高原です。
その道中は、”信州”松本城下から”越後の国”糸魚川を結ぶ約150kmの旧街道、千国街道を通ります。この道は、かつて上杉謙信から武田信玄へ貴重品であった「塩」を送った歴史の道であり、「塩の道」と呼ばれています。
白馬駅前から国道145号を北上し松川橋を渡って松川河川道路へ。この時期の白馬村は空気が澄んでいて、深呼吸をするととても気持ちがよいです。
2.松川河川道路|10:10着
白馬駅から1kmほどで松川河川道路に到着します。
その魅力はなんといっても、大迫力の北アルプス!!わずかに上り基調の道ですが、道が広くクルマがほとんど通らないので、ゆっくりサイクリングを楽しむことができます。
松川河川道路から白馬大橋までは2kmほど。この先の白馬大橋も見所のひとつです。
3.白馬大橋|10:20着
白馬大橋は白馬村の中でも人気の撮影スポットで、たくさんのカメラマンが訪れます。
少し時期は違いますが、青空とエメラルド色の松川、そして雪化粧の北アルプスが揃うとこのような景色が楽しめます!
さらに、白馬大橋の南側から河川敷に降りることができます。
北アルプスの美しい景色を楽しんだら、塩の道を通って栂池高原を目指します。
4.霧降宮切久保諏訪神社|10:30着
白馬大橋から霧降宮切久保諏訪神社まで2kmほど。
道が少し分かりにくいですが、途中トンネルをくぐります。
トンネルをくぐって少し走ると、霧降宮切久保諏訪神社に到着しました。
霧降宮切久保諏訪神社は、毎年9月の敬老の日に「七道祭」という神事が行われており、七道の面があることで知られています。このお面の一つ、般若の面は「おかる」の悲しい伝説が残っています。
>>おかる穴|白馬五竜観光協会
また、今回のルートにおける「塩の道」区間は、この神社の目の前の道から栂池パノラマ橋の手前までです。
神社の前には大小7つの石仏が建てられており、魔除けのご利益があると信じられています。
「塩の道」の沿線には、旅の安全などを願って石仏群や石塔、史跡がたくさん建てられており、かつての信仰の深さを垣間見ることができますね。
神社を出ると、すぐ先は県道433号です。
5.風切地蔵|10:50着
県道433号に入ると、川沿いの道を上っていきます。
途中、1kmほどの急な坂道があります。県道433号は交通量が多いので注意して走りましょう。
坂道を上り切ると、白いアルプスの山々が遠くに広がります。
そのすぐ先、左手に1体のお地蔵さまが立っています。これが「風切地蔵」です。
「岳おろし(白馬に吹く突風)」や害虫から農作物を守り、風邪や疾病をもたらす悪霊をも追い払ってくれる、ありがたいお地蔵さまです。
6.落倉自然園|10:55着
風切地蔵からすぐ近く、左手に落倉自然園があります。入場無料です。
白馬村の最北部に位置するこの落倉自然園は、湿地帯が広がっています。主な花の見頃は、ザゼンソウが4月中~下旬、ミズバショウが4月中~下旬、リュウキンカが5月上~中旬です。
この日はミズバショウとザゼンソウが咲いていました。
ミズバショウ。
そしてこちらがザゼンソウ。座禅を組む僧侶の姿に似ているところから、この名前が付けられたそうです。
時期ではありませんでしたが、こちらがリュウキンカ。黄色くて小さなかわいらしい花です。
7.栂池パノラマ橋|11:35着
落倉自然園からすぐ先、舞台は白馬村から小谷村に変わります。
ここから県道433号は新道と旧道となります。「塩の道」は旧道の方ですが、そちらに行かず新道の栂池パノラマ橋を渡ります。
このように、まっすぐのびる栂池パノラマ橋は、下り坂になっていてとても気持ちがよいです!また、季節によっても表情が変わるので何度訪れても楽しめます。
例えばこちらは秋の景色。
もちろん、橋から眺める景色もバツグンです!
栂池パノラマ橋を渡ると栂池高原はもうすぐです。
8.栂池高原|11:45着
栂池高原は昔ながらの街並み。食事どころやお土産屋が立ち並んでいます。
街の中心にある「栂の湯」の営業時間は9:00
サイクリング愛好家を発見!!栂池高原の景色の撮影を楽しんでいるようでした。
栂池高原を楽しんだら、もと来た県道433号・塩の道を5kmほど南下します。次に目指すは「観音原石仏群」です。
9.観音原石仏群|12:30着
観音原までは下り基調の気持ちの良い道が続きます。
切久保諏訪神社から県道433号に合流した地点をそのまま通過し、途中で右手の小道に入ります。
塩の道の脇にある、観音原の石仏群。
これは、西国三十三番、坂東三十三番、秩父三十四番を合わせた百体と馬頭観音を含めた計187体の石仏群です。
森の中に開けた四角い広場を取り囲むように石仏群が並んでおり、厳かな空気が流れています。かつて多くの旅人が安全を祈ったのでしょう。
10.徹然桜|12:45着
今回のコースでは「塩の道」はここまで。ここから先は、桜のスポットを巡っていきます。
観音原石仏群から県道344号にもどり、道を下ってすぐ右に曲がります。少し道が分かりにくいので注意です。
その先の水神様が祀られた水車小屋が目印です。ここから先は桜並木がまっすぐ続きます。
美しい道をのんびり。サイクリングの醍醐味ですね。
後ろを振り向けば、白いアルプスの山も。
まっすぐ道を進むと再び県道344号にぶつかり、左手に見えるのが「徹然桜」。
伝行山の入口にある枝垂桜で、植樹者の名前から由来して「徹然桜」と呼ばれるそうです。迫力があって、とても綺麗です。
ここまで約16km。そろそろお腹が空いてきました。ということで、大出地区の人気スポット「古民家カフェかっぱ亭」を目指します。
11.古民家カフェかっぱ亭|13:00着
古民家カフェがある大出地区まで、3kmほどのサイクリングを楽しみます。
松川大橋からの眺め。本当にどこから眺めても絶景ばかりです。その先の大出地区は、白馬村の中でも昔ながらの景観が残るエリアです。
田園地帯の中を走っていきます。
村内の至る所に設置された可愛らしい自転車の案内板。道が分かりにくい場所にも設置されているので参考にしてください。
さて、そんな風情ある大出地区にあるのが「古民家カフェかっぱ亭」。その名のとおり古民家を活用したカフェで、歴史を感じさせつつもお洒落な佇まいです。
白馬の食材と焙煎コーヒーが楽しめるお店です。
店内は木の香りがする落ち着いた雰囲気で、テーブル席と座敷があります。
信州吟醸豚、信州サーモン、白馬吟醸豚・・・どれも魅力的で悩みます!
注文したのは「信州吟醸豚と季節野菜のランチプレート+ドリンクセット」1,590円。文句なしの美味しさでした!
オーナーの平瀬さん(左)は白馬出身、奥様(真ん中)は東京出身で白馬に移り住んだとのこと。
12.大出の吊橋&大出公園|14:00着
さて、このコースもいよいよ締めくくり。
かっぱ亭の目の前にある「大出の吊橋」と「大出公園」は絶対に外せないスポットです。
こちらが大出の吊橋。自転車は押して歩きましょう。
つり橋茶屋なんかもあります。
大出公園には桜が咲き誇っていて、たくさんの観光客や自転車乗りで賑わっていました。
公園奥にある展望台からの景色もお見逃しなく!
13.白馬駅ゴール|14:30着
大出公園からゴールの白馬駅までは約1km。14:30にゴールしました。
白馬の桜と歴史の道を、思うままに楽しむ小さな旅となりました。ぜひ皆さんも楽しんでみてください!
(執筆:クリス)
14.ここもおススメ!
そば神白馬店
地元でも人気、白馬の清水を使った蕎麦がおいしいお店。
空気入れ貸し出し、簡易工具貸し出し、トイレ貸し出し
15.駐車場情報
サンサンパーク白馬
PICK! UP! MAP!
白馬村サイクルマップ
Hakuba Cycle Map
制作:白馬村・白馬村観光局
白馬村の絶景を楽しむサイクリングマップ。白馬村だけでなく周辺の市町村を含めて、四季折々の魅力を満喫できる8ルートを収録。
さらに、サイクリングに必要な周辺情報をQRコードとあわせて紹介。
>>Hakuba Cycling – 白馬村サイクリング情報サイト
>>【長野県】白馬村の絶景を楽しむサイクリングマップ「白馬村サイクルマップ」の紹介