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【北海道】ニセコクラシック2018参戦レポート後編「世界選手権のキップを目指して」|サラリーマンロードレーサー クリスの奮闘記part.3

完走賞&メダル

第3回となるサラリーマンロードレーサー クリスの奮闘記は、ニセコクラシック2018のレースレポート後半です。

9月にイタリアで開催される世界選手権の予選ともいえるこの大会。世界へのキップを掛けた戦いの様子をご紹介します。

レースの概要は前編の記事をご覧ください。

レースレポート

▲心配された雨はほとんど降らなかった

クリスが出場するカテゴリは、6時35分にスタート!

コースは上りと下り中心で構成された140km。

ニセコクラシック140kmコース

レース展開を踏まえ、①スタート~30km地点、②30~80km地点、③80~105km地点、④105km~ゴールについてレポートをご紹介します。

①レースはパレード走行から(スタート~30km地点)

ロードレースでは通常、最初の数kmの間は「パレード走行」が行われます。

これはその名のとおり、選手がまとまってパレード的にゆっくり走ることを意味しています。

まちなかでの事故を防ぐほか、選手が沿道の観客の応援に応えたり、ウォームアップをしたりと、色々な意味があります。

こちらがその様子。

パレード走行
▲パレード走行の様子

北海道では、先導車に乗る審判は手に持ったフラッグでパレード中の選手を誘導します。

フラッグは片側が赤色、もう片側が緑色になっています。赤色はパレード走行を意味し、緑色はレース開始(=リアルスタート)を意味するのです。

さて、今回比較的パレード走行がハイペースだったためか、リアルスタート後も大きな動きなく15km地点から始まる長い下りのセッションに入りました。

選手はここを80km/h以上で下っていきます。

昨年は落車が多発した区間でしたが、今年は注意看板やネットなどの対策が行われており、結果的に落車は起きなかったそうです。

カーブ安全対策
▲下りの急カーブに設置されたネット(前日の車での試走時に撮影)
注意看板
▲危険なカーブの前には必ず注意喚起の看板が(前日の車での試走時に撮影)

下りを終えた先はアップダウンが連続。例年ではペースが上がる区間も選手は談笑モード。

序盤の大集団
▲例年ペースが上がる区間も今年は比較的ゆっくり進んだ

ここまで先頭集団は100名はいたでしょうか。かなりの大集団でした。

②神仙沼KOMで第2集団に脱落(30~80km地点)

30km地点を過ぎるとニセコアンヌプリ・パノラマラインが始まります。

ここから神仙沼KOM(=King Of Mountain:峠の頂上に設けられる山岳ポイント)までは約15kmの峠道です。

有力選手のペースアップにより集団は一気に分解!先頭集団は30名ほどに絞られ、それをバラバラになった選手たちが追う展開に。

アンヌプリの坂
▲神仙沼KOMの上り坂で集団はバラバラに

パワーメーターの出力は300W以上。15kmの峠区間のうち半分の8kmほどで自分も先頭集団から脱落してしまいました・・・。

そこからは5名ほどの選手と一緒に、一定のペースで上ることに。

上り坂とはいえ風向きは重要な要素。

向かい風の時は他の選手の後方に入って体力の消耗を抑えつつ、追い風区間ではダンシングをまぜて回復を図ります。

神仙沼KOMは深い霧。

神仙沼の霧
▲山頂付近は深い霧(前日の車での試走時に撮影)

ここからは20km以上つづく長い下りです。自分の周りには30名ほどの第2集団が形成され、協力して先頭を追っていきます。

下り坂はタイトなコーナーが数カ所あるものの、道幅が広いのでそこまで危険なものではありませんでした。

③先頭集団に追いついた!(80~105km地点)

長い下りを終えると、80km地点から105km地点までは平坦な区間。

途中フィードゾーン(補給地点)もありました。

補給地点
▲コースに数箇所設けられた補給地点(前日の車での試走時に撮影)

この頃には、自分のいる第2集団は50名ほどに。自分も先頭交代に積極的に加わります。

105kmからは再び上りのセクションとなるため、そこまでに何としてでも先頭集団に追いつく必要がありました。

というのも、ロードレースでは集団の大小と地形・風向きによって、下表のように有利・不利が生まれます。大集団は上り坂では有利に働かないのです。

集団の大小 有利な地形 有利な風向き
大集団 ・平坦
・緩めの上り坂
・広く緩やかなカーブの下り坂
向かい風
小集団 ・きつめの上り坂
・狭く曲がりくねった下り坂
追い風
横風

幸い、この平坦区間は尻別川の河口で折り返す形になっており、河口まではやや下り基調+追い風、折り返し地点からはやや上り基調+向かい風というシチュエーションでした。

追走集団
▲先頭を追う第2集団

結果、105km地点を前にして先頭集団に追いつくことができたのです!良かった!!

勝負所だった新見KOMの上り(105km地点)

110km地点にそびえるが2つ目の山岳ポイントである新見KOM。その距離は5kmほどでした。

すでに消費カロリーは2,000kcalを超え、気温も20℃近くまで上がっていました。

疲労もそこそこだったので集団後方で一息ついていたのですが、これがダメでした。

そのまま新見KOMの上り坂に突入してしまい、集団は棒状一列。こうなることは分かっていたのに・・・!ペースアップがかかった証拠でした。

のぼりのペースアップ
▲上り坂で再びペースアップが!

パワーメーターの出力は350W。いまのコンディションでは元気な状態でも、5kmの上り坂をこの出力でこぎ続けることは無理でした。

再び先頭集団から脱落してしまい、このレースの着順争いからも脱落しました。

上り坂の残りはオールアウトしないように一定ペースで刻み、後方から追い上げてきたチーム輪駄T選手のスリップで休ませてもらいました。ありがとうございます!

さらに合流した外国人選手と強調して走りつつ、新見KOMをクリア!その下り坂は外国人選手のダウンヒルが圧倒的で、再びバラバラに・・・。

残りの30kmはラバネロの選手と2人で強調しながら走り、先頭から13分遅れの3時間49分09秒でゴールしました。

最後の走り
▲ゴールを目指すクリス

レースリザルト

結果は年代別(19~34歳クラス)で25位、総合(全年代)で44位でした。

十分な結果ではありませんでしたが、上位20%に入り世界選手権の出場権は獲得することができました。

▲世界戦のキップは獲得!

本レースを通じ、たくさんの応援を頂きました。また大会運営に係るすべての方々に感謝いたします。ありがとうございました!

まだまだ練習不足なので、引き続き頑張ります!

世界選手権は9月2日(日)にイタリアヴァレーゼ(Varese)で開催されます。お楽しみに!

(本ページの写真の一部は、ニセコクラシック公式ページの許可を頂き使用させていただきました)

 

ニセコクラシック番外編はコチラ

サラリーマンロードレーサー クリスの奮闘記シリーズ

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(執筆:クリス)

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